可徹性ブリッジ(ネスベット ブリッジ)
もしも歯が1本抜けてしまったら
なんでもない健全な歯を削りたくない!
歯も骨も削りたくない人のために
(医歯薬出版「歯科技工」誌2003年12号から引用)
“神様が創ってくれた歯が一番”で、我々がどんなに優秀な補綴物を作ってもそれに敵わない!歯を大切に守ろうとしても、不摂生や事故により、歯を欠損してしまったら、歯列や歯槽骨を守るために治療や補綴をしなければなりません。20歳前後に第一大臼歯を失うケースが多いとされています。下顎第一大臼歯は萌出に12ヶ月から14ヶ月、上顎第一大臼歯も10ヶ月から12ヶ月かかるものもあるそうです。その時に大変う蝕になりやすいそうです。たった一本のう蝕が大きな欠損になりえる。この第一大臼歯の欠損が患者の将来に大きな問題をなげかけています。もし第一大臼歯が欠損したとしてクラウンブリッジを製作するには、両隣在歯が健全歯であると、必然的に両隣在歯のエナメル質と咬合が失われる。ということは、精密な印象と精密な適合が要求され、2本の歯のマージンが二次う蝕の犯される心配が出てくる、3本の咬合を作らねばならない、なおかつ、ダーミ部は不潔域の問題と歯槽骨の影響が心配される。両方とも健全歯には絶対敵わない。簡単にクラウンブリッジを作っているがこれだけデメリットがあることに気がつくべきである。今回紹介するネスベットブリッジは可徹式ブリッジである。もう何十年も昔からある技法である。確かに見た目も形も一本義歯と代わりはなく義歯と呼べなくない。その違いは材料にある。生体に安全なメタルを使い、人工歯に陶歯を使うことにより、口腔内で変化の少ない「第三の歯」ができる。隣在歯や咬合を乱すことなく、作ることができる。当然にレストシートを付与することと、口腔内咬合調整をしっかり行うことは重要である。可徹性だから入れ歯じゃないかというが、外れるから補綴物も隣在歯も清掃ができる、欠点ではなく利点なのである、“入れ歯”というから嫌われる。“可徹性ブリッジ”とすればいかがなものか。
「患者の口福」を達成する最初の「第三の歯」ネスベストブリッジの臨床
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